
宇佐見 太志さん
ニセコのまちで、旅人シェフが世界を繋ぐ橋渡し
ワーキングホリデー・世界一周を経験した
愛知県出身の宇佐見太志さんが、
帰国後、働く場所として
北海道ニセコ町を選んだお話。
世界一周の果てに辿り着いたニセコ。スノーボードと英語が繋いだ新たな日常

ニセコ町にある「リッツカールトンリザーブ」で働く宇佐見さん。
20代までは「ニセコ」という地名さえも知らなかったと話します。愛知県にある調理の専門学校を卒業後、県内の結婚式場の調理スタッフとして就職。目まぐるしい日々の中、専門学校時代の同級生がオーストラリアで過ごしている様子をSNSで見かけ、それをきっかけにオーストラリアへワーキングホリデーに出る決意をしたとのこと…!この時26歳。突然決めたオーストラリアへの道。当時は入国審査の紙も書けない程の語学力だったと笑って振り返ります。
オーストラリアで2年程過ごし、語学も習得して、一度日本へと帰国。その後すぐにオーストラリアで出会った友人たちに会いに行くべく世界一周の旅へ出ます。まずは韓国、アジアからと西周り…最終的に北米までやって来ました。こうして世界一周を終え、腰を据えるべく帰国します。
「旅を通じて出会った友だちに『ニセコ』というまちを教えてもらいました。ずっとスノーボードをやっていたのですが何やら雪質も最高だし、外国の人がいっぱいいると聞いて、ニセコの求人を調べ始めたんです」
趣味のスノーボードが休みの日に出来て、英語を使った仕事がしたい。そこで見つけた、ニセコアンヌプリホテルのフロントスタッフの募集。応募し、見事採用。トントン拍子に事が進み、ニセコへ移住。2018年10月のことでした。
上位クラスのホテルで働く挑戦

3年程働いたあと、2020年にリッツカールトンリザーブがこの地にやってくると耳にしました。
挑戦心溢れる宇佐見さんは、当時の上司に「リッツカールトンリザーブで挑戦してみたい」と相談。上司の背中押しもあり、転職を果たしました。
「リッツといえば、ホテル業界の中でも上位クラスのホテルだと思っていました。そこでフロントマンとして働く挑戦をしてみたいと思ったんです」
いつだって、ステップアップをしていくのが宇佐見さんです。
全50室のみのこのホテルでは、お客様とのコミュニケーションもひとつひとつが濃いと言います。そんな中、ある時調理師経験があるという履歴書がシェフの目に止まり、キッチンスタッフとしての道を提示され、また調理の世界へと戻ることに。
「キッチンには、外国人スタッフもいるので、英語が話せない日本人スタッフとの間に立って、橋渡しをしながら、オープンキッチンでお客様と直接関わることは続けられるため、厨房で頑張ってみようと思いました」
ニセコは噂に聞いていた通りの雪質の良さで、仕事前や休憩時間に滑りに行ったりとプライベートの時間も楽しんでいる宇佐見さん。お客様にその日の雪質状況をお伝えすることもあるのだそう。他にもラフティングやキャンプ、ゴルフ、ツリートレッキングなど、四季折々のアクティビティが一年中楽しめます。
「40代はお金に余裕ができると思うので、ホテルに泊まりながら世界一周をして、60代は、船に乗って世界を一周したいと思っています」
宇佐見さんの人生のキーワードは旅。もちろん拠点はここ、ニセコに置いて、ここから世界へ旅に出る。まさに旅をしながら生きている宇佐見さんのディナー、世界を知っているからこそ織りなせるその味を、一度味わってみてはいかがでしょうか。


